熱中症対策は“努力義務”ではなく“企業責任”へ
2026/5/22こんにちは。工務部の岩渕です。
春のやわらかな暖かさが終わりを迎え、少しずつ夏の気配を感じる季節になってきました。
近年、日本の夏は“災害級”とも言われる猛暑が続いています。
屋外作業はもちろん、工場・倉庫・事務所などの屋内環境でも熱中症リスクが高まっており、企業にとって熱中症対策は単なる福利厚生ではなく、「従業員の命を守るための重要な安全対策」となっています。
特に2025年6月1日には、厚生労働省による「改正労働安全衛生規則」が施行され、企業の熱中症対策に対する責任や取り組みは、これまで以上に重要視されるようになりました。
今回は、
・労働安全衛生法における企業責任
・熱中症による損害賠償リスク
・厚生労働省が推奨する具体的対策
・建物の温度上昇を抑える“遮熱工事”の重要性
について、分かりやすく解説します。
熱中症対策は「安全配慮義務」
企業には、従業員が安全に働ける環境を整える「安全配慮義務」があります。
これは労働安全衛生法に基づくもので、事業者は労働者の生命・身体の安全を守るために必要な措置を講じなければなりません。
もし、
・適切な休憩を取らせない
・水分補給の指示がない
・高温環境を放置する
・空調や遮熱対策を行わない
といった状況で従業員が熱中症になった場合、企業側の「義務違反」と判断される可能性があります。

放置すると“数千万円規模”の損害賠償に発展することも
熱中症による事故は、単なる体調不良では終わらないケースがあります。
特に重症化すると、
・後遺症
・長期離脱
・労災認定
・死亡事故
につながる危険性があります。
実際の判例でも、
・水分補給指導が不十分
・高温環境での長時間作業
・休憩管理不足
などが問題視され、企業側に高額な損害賠償責任が認められたケースがあります。
さらに、熱中症事故は企業イメージの低下にも直結します。
・採用活動への悪影響
・取引先からの信用低下
・SNS等での風評被害
など、経営面へのダメージも無視できません。
厚生労働省が推奨する「熱中症対策」とは?
厚生労働省では、「熱中症予防基本対策要綱」に基づき、職場での熱中症対策を推進しています。
⒈ WBGT値(暑さ指数)の活用
WBGT値とは、暑熱環境による熱ストレスを評価する指数です。
気温だけではなく、
- 湿度
- 輻射熱(放射熱)
- 風
なども考慮し、熱中症リスクを数値化します。
作業内容や身体負荷とWBGT基準値を比較し、基準を超える場合には対策が必要となります。
【参考】職場における熱中症対策の強化について(厚生労働省)
厚生労働省が示す4つの熱中症対策
① 作業環境管理
熱ストレス指数を下げるための環境整備を行います。
・遮熱対策
・空調設備
・ミスト設備
・休憩スペース整備
などが該当します。
② 作業管理
作業時間や働き方を調整し、身体への負担を軽減します。
・作業時間の短縮
・暑熱順化
・水分・塩分補給
・巡視による体調確認
などが重要です。
③ 健康管理
従業員の健康状態を把握することも重要です。
・健康診断結果の確認
・日常の健康管理体調不良者への配慮
などを徹底します。
④ 労働衛生教育
熱中症の知識共有も欠かせません。
・熱中症の症状
・予防方法
・緊急時の対応
・過去事例の共有
などを教育することで、重症化リスクを減らせます。
今注目される「遮熱工事」という熱中症対策
こうした熱中症対策の中で、今注目されているのが「遮熱工事」です。
弊社がおすすめしている遮熱シート工事は、一般的な“断熱工事”とは仕組みが異なります。
断熱と遮熱の違い
断熱
熱を「伝わりにくくする」
遮熱
太陽からの熱(輻射熱)を「反射する」
つまり、遮熱は建物内へ熱が侵入する前にブロックする工法です。
遮熱工事が熱中症対策に有効な理由
屋根や外壁から侵入する太陽熱は、建物内部の温度上昇の大きな原因です。
特に、
・工場
・倉庫
・作業場
・プレハブ事務所
などでは、夏場に室温が危険レベルまで上昇することがあります。
遮熱シート工事を行うことで、
・建物内部の温度上昇抑制
・空調効率改善作業環境改善
・熱ストレス軽減
につながり、厚生労働省が推奨する「作業環境管理」の一環として有効です。

企業の熱中症対策は“未来への投資”
熱中症対策は、
・法令遵守
・従業員の安全確保
・生産性向上
・離職防止
・企業価値向上
につながる重要な経営課題です。
これからの時代、「対策している企業」が選ばれる時代になります。
“もしも”が起きてからでは遅いため、今こそ職場環境の見直しが必要です。
遮熱対策のご相談はお気軽に
弊社では、工場・倉庫・事務所などに向けた遮熱シート工事をご提案しております。
「夏場の室温を改善したい」
「従業員の熱中症対策を強化したい」
「空調コストを削減したい」
などのお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。
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